物性の変化(米飯の食感や食味の向上/成分抽出効率の向上)

米飯の食感や食味の向上

米の浸漬時に高圧処理を行うと、米の細胞壁が破壊され、水の浸透性が向上して米の芯まで吸水されるため、ふっくらと炊き上げることができます。また、細胞壁に含まれる澱粉粒が吐出するため、粘りの強い、モチモチとした食感の米飯になり、炊飯時の酵素反応によって生成する還元糖やオリゴ糖が多いため、甘みも強くなります。

高圧処理米飯の復元性

ごはんに含まれる澱粉の糊化度(α化度)が高いほど、柔らかくて消化もよく、おいしいごはんになります。
高圧処理米飯は炊飯直後だけでなく、保存した後に再加熱しても、とても高い糊化度を示すため、いつでも炊きたてのおいしさを味わうことができます。

成分の抽出効率の向上

高圧処理によって食品の組織が破壊されるため、食材に含まれる成分の抽出効率が向上します。うまみ成分や機能性成分がたっぷりと含まれる出汁やエキスへの利用や、アレルゲン物質やアクの除去に利用されています。

  • 通常の半分以下の原料で、濃厚なスープをとることができます。

  • 米や小麦のアレルゲン含有タンパクの抽出除去効率を向上させることもできます。